現役SEが書く!常駐エンジニアの実体験から働き方や年収などを解説!

常駐エンジニア(システムエンジニア・プログラマ)を目指す方向けに現役SEが今の現場の状況をお伝えしたいと思います。

この記事では、

  • 常駐エンジニアの働き方
  • 常駐エンジニアの年収の考え方
  • 常駐エンジニア求人状況
  • 常駐エンジニアの転職について

について記載していこうと思います。

常駐エンジニアの働き方

常駐エンジニアとは

常駐エンジニアとはシステムエンジニアやプログラマを作業するにあたり、自社ではなくお客様の作業場所で一緒に作業することを「常駐エンジニア」と言います。

常駐というだけあって毎日客先へ出社し、そのまま直帰となります。

そのため自社への帰属意識が薄れることを懸念し自社では「帰社日」として自社に戻る日を毎月1回程度設ける会社が多いです。

帰社日の活動

ここで少し帰社というものについて記載します。

さきほどの通り毎日客先に直行・直帰すると自分がどこの会社に所属しているかわからなくなります。

そのため自分の会社に戻る機会を設け、自社のメンバーと話をする場が必要となります。

帰社日の流れは以下の通りです。(だいたいどこも同じかなと・・・)

  1. 毎月特定日を帰社日とし、午後4時頃に自社へ戻る(現場の上長と相談)
  2. 戻った自社メンバーで月次進捗報告を行う
  3. 雑談→飲み会

客先の他社メンバーとは毎日顔合わせをしているので馴染みがありますが、自社メンバーは月に1度しか会わない人ばかりだったりするのでちょっと緊張感があります。

働き方

通常会社員の場合、自社に出社し自社の人と仕事をするという流れになります。

常駐エンジニアの場合はプロジェクト毎に現場が変わります。また周りの人も変わります。

そのため、現場へ出向する前に現場のマネージャーと面談をし、合格すると現場へアサインされる流れです。

面談の流れは以下の通りです。(だいたいどこも同じかと・・・)

  1. マネージャーから現場作業概要の説明
  2. 面談者が経歴の説明(直近1年程度)
  3. 質疑応答

だいたい30分くらいです。

ちなみに面談する側もされる側もしたことがあります

面談する側のチェックポイントとしては、

  • しっかり受け答えができるか
  • 業務経歴に空き期間や1現場の期間が短くないか
  • 最寄り駅から現場までの移動時間

です。

しっかり受け答えができるか

面談では業務スキルの確認と言いつつ、結局しっかり話をできるのかというポイントが重視されます。面談時間30分程度でわかることはそれほどないので、話し方(声の大きさや速さ、間の取り方、返しの内容)でしか判断できません。

個人的には面談合否の8割はここにかかっているのではないかと思います。

もちろん業務スキルがマッチすれば越したことはありませんが、現場でコミュニケーションが取れないとスキルが高くても孤立する可能性が高いです。

業務経歴に空き期間や1現場の期間が短くないか

常駐エンジニアの契約期間は概ね3ヶ月です。そのため短いスパンで現場が変わる人や各現場毎に空白の1ヶ月があると体調面や勤怠状況などが気になります。

現場としてはアサインしたら長く常駐してほしいという気持ちがあり色々覚えて現場で活躍してもらいたいと思っています。

最寄り駅から現場までの移動時間

単純に通勤時間が長いと遅刻しやすいという懸念からです。常駐エンジニアは基本的に他社の集団になるので現場によっては勤怠がルーズになりがちなところもあります。

遅刻しない!というのは当たり前かもしれませんが、5分くらいなら・・・10分くらいなら・・・というのが続いて結局朝には揃わないこともあります。

自己管理の問題ですが、ドアドア(自宅玄関から現場まで)が2時間とかになると勤怠の心配が頭をよぎります。

常駐エンジニアの給与の考え方

常駐エンジニアの給料ってどうなんだろう?高いのか安いのか・・・

そこを気にする前にどのように給与が決まるのかを説明します。

常駐エンジニアに給料が発生する前のお金の流れは以下の通りです。

お客様→大手Sler→自社→自分

具体的な金額を想定で記載すると、、、

  1. お客様は毎月100万円を大手Slerに支払う
  2. 大手Slerは取り分を除いた40万円~70万円※を自社に支払う
  3. 自社は保険分など諸々の諸経費を除いたxx万円を給料とする。

つまりxx万円というのが自分の給料になります。

※印の金額は現場面接時に大手Slerと自社営業で調整して決まる金額となります。個人のスキルや現場アサイン時の役割によってふり幅があります。

自分の給料を上げたいのであれば2の部分でSlerからの単価が高い現場に行く必要があります。

もしくは自分が現場で信頼を勝ち取って、自社の若手社員などを引き入れ面倒をみることでその分給料があがることもあります。

常駐エンジニアは人月計算となります。つまり1ヶ月で1人分の作業量となるのでどんなに頑張っても単価はとても上がりにくいです。

受託案件のフリーランスよりも比較的安定した給料でありつつ、伸びしろはすぐに頭打ちとなりやすいと思います。

常駐エンジニア求人状況

2020年6月時点の現場で感じる求人状況です。

現場では慢性的なエンジニア不足となっています。

若手プログラマは若干増えてきたような気がしますが、リーダークラスや上流工程を作業できるエンジニアは不足と感じます。

これからエンジニアを目指す人は是非挑戦してみてください。

フリーランス向け常駐案件を取得するためのサイトは以下の通りです。

DYMテック

 

フリーランスエンジニアの案件は【フリーランススタート】

 

フリーエンジニア向けIT系求人・仕事・案件情報サイト【Engineer-Route】

 

ITエンジニア専門のフリーランスエージェント【TechClipsフリーランス】

 

事業者向けフリーランス人材の新しい採用支援サービス【High Class】

 

常駐エンジニアの転職について

常駐エンジニアは現場への直行直帰が多いことから自分の所属している自社の状況がよくわからないこともあります。現場では色んな会社の人に会い、多くのコミュニケーションをとることで色んな出会いがあります。

同じ会社でずっと働くことも一つの方法ですが、より自分に合った会社をみつけ一期一会を大切にすることも非常に重要だと思います。

大切なのは自分の働きたいとおもう会社で自分の力を十分に発揮することと思います。

エンジニア系転職サイトも充実しており、エンジニア業界での転職はよくある話ですのでまずは自分に合った会社をしっかり見つけるようにしてください。

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