常駐エンジニアとして働くことのメリット・デメリット

フリーランスエンジニアとしての働き方として自分で仕事を受注しクライアントと直接やり取りを行う受注型と、クライアントの作業現場に常駐し作業を行う常駐型があります。

常駐エンジニアは案件が獲得しやすい分時間に捕らわれてしまうデメリットもあります。フリーランスになっても常駐型エンジニアとしての働き方を選ぶ必要があるのかを解説します。

常駐型エンジニアを20年弱続けており、かつ3年ほど受注型エンジニアとして働き始めているので両方の観点からお話しします。

本記事を最後まで読むと常駐型エンジニアとして働くことも悪くないと思いますので、ご自身の状況と照らし合わせ判断材料としてください。

常駐型エンジニアとは?

常駐型エンジニアとは、クライアントもしくは契約した会社に常駐して作業を行うことを指します。常駐という言葉の通り出退勤が発生し、仕事へ行くためには毎日(営業日単位)クライアント作業現場へ直行・直帰する必要があります。

クライアントに提供された作業場所とパソコンを使用して毎日作業を行います。

通常の会社員と同じワークスタイルと思っていただければ問題ありません。

常駐エンジニアの現場参加方法

常駐エンジニアは自社の営業マンまたは契約先の営業マンが案件を獲得し、クライアント先の現場マネージャーやリーダーと面談をし合格したら現場参加できます。

面談とは?

現場参加の面談とは、業務経歴書をもって現場のプロジェクトマネージャーなどと30分程度の面談を行います。面談の内容は以下の通りです。(内容は参考程度です)

  • 自己紹介
  • 直近作業の業務内容
  • 現場マネージャーから現場作業の説明
  • 質疑応答

です。

働き方

常駐型エンジニアは毎日出勤をします。

現場ではプロジェクトリーダーの指示に従って作業を行います。開発プロジェクトであれば参加時の工程次第で作業内容が変わります。面談で色々聞かれその内容に沿って作業が割り振られます。

開発プロジェクトであればスケジュール厳守となりますので、作業が終わらなければ残業して作業を進め作業進捗が遅れないように努力する必要があります。

自身が担当する機能のプログラムにおいてもバグなどが発生すればしっかり対応する必要があるため忙しくなり帰りも遅くなります。

常駐型エンジニアとして働くメリット

システム開発会社に所属して働くと大概は常駐型エンジニアとしてクライアント先へ派遣されてます。またフリーランスエンジニアとしても案件を探しやすいです。常駐型エンジニアとして働く場合のメリットは以下の通りです。

  • 周りに同一技術者が多い
  • 資料・ノウハウが多くある
  • 存在するプロジェクトをこなし力がつく
  • 進捗管理される
  • 現場調整次第で休みなどを取得しやすい

それぞれについて解説します。

周りに同一技術者が多い

同じ作業を行う現場のため、周りには有識者が多いです。そのため作業のことで困った場合は周りに聞ける人が多く存在するため自分で調べて解決する必要があります。

自分である程度調べてそれでもわからない場合には周りに技術者に聞くことで色んな情報を引き出すことができます。

資料・ノウハウがある

現場には今までに作成した資料やノウハウがあります。その資料を見ることで自分一人で悩む必要がなく過去の慣習通りに作業をすることができます。例えば手順書などもどんなレイアウトの資料にどんなことを書けばいいのか、過去の資料を見ることで参考にすることができます。

存在するプロジェクトをこなし力がつく

現場に参加した時点でプロジェクトは存在しており、どんどん作業が振られます。大変なことも多いですがしっかり自分で消化することで色んな知識がついてきます。その中に受託型エンジニアとして働くときに必要なスキルも含まれています。

与えられた作業をこなすだけではなく自分から問題を早期発見・早期解決できるスキルを身に付けましょう。

進捗管理される

プロジェクト内ではリーダーが進捗管理をしています。週に1度のペースで内部進捗会などを行い、各作業者の進捗状況を説明します。一人で作業をすると進捗管理をするのも自分自身になり甘くなりがちですが、プロジェクトとして進捗管理をするとしっかり期限感ができますので進捗状況を意識しながら作業を進めるようになります。

現場調整次第で休みなどを取得しやすい

こちらは現場次第かもしれませんが、現場の作業をしっかりこなし周りの他メンバーに認められることで自分の休みなどを調整しやすくなります。休みが調整しやすくなると受託型として働くときにクライアントの打ち合わせ日に現場を休んだりすることができます。

 

他にもありますが、代表的なものを挙げていました。

常駐型エンジニアとして働くデメリット

常駐型エンジニアとしてのメリットは周辺環境や自分のスキル向上が当てはまると思います。反対にデメリットがどんなところになるのかを解説します。

  • 時間の自由が利きにくい
  • プロジェクトに関連する作業が中心的となる
  • 現場の人以外にもクライアントや関連システムなど関係者が多くコミュニケーション作りが難しい

やはり大きなポイントは時間的な拘束になるかと思います。

また自分のやりたい作業よりも現場の作業が優先となることから自分のやりたいことをなかなか進めにくい環境ではあります。

まとめ

一見常駐型エンジニアより受注型エンジニアの方が自由度が高く働きやすい環境のように見えます。ところが自分のスキルがしっかり安定していないと受託型エンジニアとして活躍することはとても難しいです。スキルに自信がない方はまず常駐型エンジニアとして自分のイメージするスキルを身に付けられるように頑張るところからスタートしましょう。