WordPressで業務システム構築

社内業務にはフロント業務からバック業務まで多岐に渡って数多くの作業があります。

従来はExcelなどで管理できていても、会社の規模が大きくなったり業務の多様化などから最終的なチェック処理時間が大きくかかってしまうことがあります。

業務システムを導入することでデータ入力するとシステムで金額を集計し、知りたい情報通りにアウトプットすることが可能となります。

既存のシステムサービスでは自社業務と合わない方は自社にとって使いやすいシステムを構築することでストレスなくシステムを利用することができます。

業務システムってどうやって構築するの?という方のためにWordpressを使って業務システムをどのようの構築するのかを解説します。

システム構築に必要なもの

システム構築をするためには予め準備するものがあります。大まかに上げると以下の4点となります。

  • レンタルサーバ契約
  • システム設計(要件定義からテスト設計)
  • プログラミング
  • データベース操作

レンタルサーバとの契約

WordPressはWeb上で動作するプログラミングのためレンタルサーバとの契約が必要です。すでに契約済みの方は改めて契約する必要はありませんが、Wordpressがインストールできるレンタルサーバまたはプランであるかを確認します。

WordPress利用状況の確認

すでに契約済みのレンタルーサーバをお持ちの方は契約しているプランがWordpressインストール可能であるかを確認します。すでにホームぺージでWordpressを利用している場合はそれ以外にもWordpressをインストールできるかを確認します。プランによってはWordpressが1個までというプランもありホームぺージでWordpressを利用しているとシステム用に新規でWordpressをインストールすることができませんのでご注意ください。

システム設計

システム構築をする上でシステム設計がとても重要です。料理で言うところのレシピです。

業務システムは最終的に入力したデータがどのように集計され、どのようにアウトプットする必要があるのかという点から逆算して必要な処理を整理していきます。

集計結果を表示する画面、集計結果を確認する帳票などをベースにどのような単位でデータを持つ必要があるのか、またどのような項目でデータを持つ必要があるのかを考えたうえでデータベース(以下、DB)を作成する必要があります。

データベースとは!?

データベースとはシステムで入力したデータを記憶しておく領域です。記憶させておくことでデータをいつでも取得することができ、またデータを計算することも可能です。

データベースはシステムの根幹となる機能であることからシステムのインプット・アウトプットをしっかり整理してからデータベースの項目などを設定する必要があります。

WordPressはmysqlで構築されているため、Wordpressを利用したシステムを構築する場合もデータベースはmysqlを利用することになります。

プログラミング

プログラミングとは画面を作成したり、画面に入力した値をDBに登録したり、DBの情報を画面に表示したりします。またDBの値を計算し集計することも可能です。

WordPressではPHPというプログラミング言語を利用しているため、システム構築にもPHPを利用してプログラミングを行っていきます。

データベース操作

データベースを操作するにはSQL(Structured Query Language)というものを使う必要があります。データを格納するテーブルを作成したり、データを登録・変更・削除・抽出などを行います。

画面から入力した値をDBへ登録するためにはプログラムでSQL文を生成しそのSQLを発行することでDBにデータを登録することができます。

重要なのはシステム設計

システム構築において重要なことはしっかり設計をすること。プログラミングをしながら設計していくと全体の整合性がとれずにズレが発生しやすくなります。

そのため設計はシステム全体を把握するために要件定義書や機能一覧などを作成することで予めシステムのイメージをもってプログラミングすることが重要となります。

設計の確認はテストで!

設計書通りにプログラミングをしたとしてもうまく動かないのがシステムです。プログラミングが誤っていたのか設計が誤っていたのか、そもそも要件定義から漏れていたのかなど、うまく動かない要因は色んなところになります。それを見極めるためにしっかりテストを行い、プログラム単位、機能単位、業務単位で問題なくプログラムが動作することを確認します。

テストも設計と同じようにテストをしながら確認するのではなく予めテスト計画書やテスト仕様書などを作成し想定される結果になるかを確認します。

意外と忘れがちなエラー系処理

エラー系のテストはテストケースから漏れがちです。エラー系というと、画面入力などで想定外の値が入りチェック処理でエラーになることを指す人もいますが、それは正常系です。想定通りにエラーメッセージがでることという正常系の確認となります。

エラー系のテストではハンドリングされたエラー処理ではなく、予期せぬエラーが発生した場合にその問題を可決するための情報が整理されているのか、検知できるのかという点になります。

例えばハンドリングされていないエラー処理となった場合、プログラムが出力するエラーは汎用過ぎるメッセージとなるのでどこの処理でどんなエラーなのかがわかりにくいです。また事前の引数などをログに出力していないためエラーがあったも詳細を確認することができないケースもあります。

エラーとなった場合ログにしっかりした情報が出力されるのか、また出力された情報をどのようにして原因を探るのかという点を整理しておくことで有事の際に最低限のリスクで対応することが可能となります。

エラーの検知方法

エラーが発生した時にどのようにして検知するのかというのも重要なポイントです。大規模システムでもない限りシステムの運行状況を日々見守るようなことはありません。

エラーが発生した場合はエラーメールを所定のアドレスにメールしたりエラーを知らせる手段を用意しておく必要があります。

ユーザ(利用者)から問い合わせがあって検知するのではなくその前に情報を知っておくことでユーザから必要な情報をしっかり引き出すことができます。

まとめ

WordPressを使って業務システムを構築することは簡単にできます。ただしあくまで材料が揃うだけでシステムに必要な設計(料理で言うレシピ)は別に作成する必要があります。