格安SIM(MVNO)って何?
格安SIMとは大手三大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)とは異なる事業者が提供するサービスで、基本料金が格安で利用できます。 月額利用料金が1,500円程度に抑えることが可能となります。
SIMカードをMVNO(通信設備を借り受けてサービスを提供する事業者)から購入することで大手キャリアより安いプランで提供されています。
※SIMカードとは、スマートフォンや携帯電話を使って通信するために必要なカードのことです。SIMカードにはそれぞれに固有のID番号が割り振られていて、それを端末に装着して初めて、各端末が誰のものなのかを特定できるようになります。
格安SIMってどんな仕組み?
MVNOは大手キャリアから通信設備を借り受けサービスを提供するため、通信設備の維持する必要がないため大手キャリアより利用料金が低価格となっております。
MVNOはSIMカードを提供する会社ですが、現在は携帯電話本体とのセット売りも商品としています。そのため現在利用している端末をそのまま利用することも、新しい端末と一緒に格安SIMを利用することが可能となります。
通信会社を選ぶ基準って何?
格安SIMにはそれぞれ特徴があります。ご自身の利用目的に沿って最適な格安SIMを利用することをお薦め致します。料金プランは各社多様にあります。また加入時の特典などもしっかり把握したうえで検討すると良いかと思います。
まずは毎月の通話料とデータ使用量をご確認ください。
通話料が高い方は「かけ放題」プランがある通信会社をオススメ致します。
データ使用量は既存のアプリで1ヶ月での総データ使用量、およびアプリ毎のデータ使用量を確認することができます。
アプリ毎にデータ使用量を確認するとネットサーフィンを行うアプリ(ブラウザ)やSNSおよびLINEなどのアプリが大半を占めると思います。
データ使用量を節約するポイントは以下の通りです。
- ネット接続は自宅Wifiや公衆Wifiなどを利用する。
- 外出先ではアプリのダウンロードや動画閲覧などの大量データを通信しないよう控える。
- ニュースなどはTwitterなどのテキストベースで閲覧する。
- ブラウザは通信量が節約できるアプリを利用する。(Operaなど)
気を付けなければいけないことって?
- 大手キャリアに比べ格安SIMを取り扱う店舗が少ない
- キャリアが提供するサービスは継続して利用することができない。
・キャリア決済(携帯電話利用料金と併せて決済すること)
・キャリアメール(@docomoや@ezwebおよび@softbakなどのメールアドレスのこと)
- SIMカードのみを購入した場合はSIMカードの挿入とAPN設定を自分で行う必要がある。
どうやって移行すればいいの?
現在利用しているスマホをそのまま利用し、SIMカードを差し替える場合
- MNP(マイナンバーポータビリティ)を利用し、予約番号を取得する。これは現行利用している通信会社に問い合わせすることで取得できます。ただし、問い合わせから取得まで時間がかかる場合がありますのでお早めに予約番号取得をおすすめします。
- 取得した予約番号を元に新しい通信社で転入手続きを行います。ここまでにご自身の利用目的に沿った通信会社およびプランを決める必要があります。転入手続きは店舗で実施する場合とネットから実施する方法があります。店舗の場合は即日新SIMカードを発行する場合が多いですが、 ネットから実施した場合はSIMカードの発行および配送まで数日かかります。またSIMカードの発行作業を行うとその後現行SIMカードが利用できなくなり、通話やネットが使用不可となる場合がありますので切り替えタイミングは注意が必要です。
- 新しいSIMカードを取得してあとは、利用している端末のSIMカードを引き抜き、新しいSIMカードを差し込みます。SIMカードを交換するとAPN設定が必要となります。APN設定とはSIMカードのネットワーク情報を端末に登録することで端末からSIMカードを利用できるようになります。 設定方法については各通信会社にて設定方法や設定値などの案内がありますのでそちらを参照しながら作業を行ってください。
- 設定が完了したら通信やネット利用状況を確認し、設定は完了となります。端末は変わりませんのでアプリや写真などのデータは引き続き利用可能です。
端末を新規で購入し、SIMカードを差し替える場合
- SIMフリーのスマートフォン、またはSIMロック解除可能なキャリアで発売されているスマートフォンを購入する。
- 端末購入後の格安SIM利用については上記①から参照
格安SIMの移行例
1.端末を購入
価格.comなどを利用して自分の好きなスマホを購入します。
2.移行前通信会社(b-mobile)でMNP申請
会員ページから簡単に申請可能です。およそ3日程度でMNP予約番号が発行されました。
3.移行後通信会社(Biglobe)の新規登録
色んな通信会社を選びましたが、今回は『Biglobe』を選びました。理由としては、キャンペーンで16,000円キャッシュバック(*1)されるのと、エンターテイメントプラン(*2)が決め手です。
通信会社はそれぞれ色がありますが、どれも一長一短です。自分の月間通信量や通話料などで決めるのがよいかと思います。
SIMカードを購入する際にはサイズを選択する必要があります。お使いになるスマホのSIMカードのサイズをしっかり確認してから購入してください。なおSIMカードのサイズ変更にはだいたい3,000円程度の費用がかかる場合が多いです。
*1・・・キャッシュバックするには1年間の利用することが条件になります。
*2・・・Youtubeなど決まったアプリ通信量が月額480円で利用可能です。申込時はキャンペーンのため380円で利用可能でした。
4.SIMカードの郵送
Biglobeから新しいSIMカードが郵送されます。その時点ではまだ旧通信会社のb-mobileは開通している状態です。SIMの切り替えによる携帯使用不可期間がないのはうれしいですね。
5.SIMの切り替え作業
新しく購入したスマホに郵送されたSIMカードを差し込みます。またBiglobe会員ページよりMNP開通処理を行います。Webページから切り替えを実施した場合は数分で開通します。今回は1分程度でb-mobileのsimカードは利用不可となり、新SIMカードが利用可能となりました。Webページ以外では電話による切り替えがあるそうで、その場合は切り替え作業に2時間程度かかるそうです。また電話受付時間も終了時刻があるのでよく確認してから作業を行ってください。
6.SIMの通信設定
SIMカードは端末に差し込んだだけでは利用できず、APN設定を行う必要があります。つまりBiglobeのSIMカードを認識してネットワークを利用可能にさせます。APN設定については通信会社のホームページに多く記載されているのでその通りに実施すれば電波が入ります。ここでSIMの切り替え作業は終わりです。残りは旧端末のデータやアプリなどを移行させれば作業は完了です。
7.アプリの移行
アプリを新端末で利用するためには旧端末で利用していたアプリを新端末で再度インストールする必要があります。Androidの場合はGoolgePlayで過去インストールしたアプリを参照することができるのでそこからインストールします。GooglePlayを利用しないでインストールしたアプリについては取得元のサイトから再度ダウンロードしてください。
データの移行が必要な場合(LINEのトークなど)については旧端末でバックアップを取得し、データファイルを新端末に行こうしてからインポートを行います。
ID/PASSWORDの入力で済む場合は新端末で再度ログインすることでデータを引き継ぐことができます。引継ぎ方法については各アプリの設定を参照することで確認ができます。