骨性マレット指になった(診断・治療方法編)

先日バスケットをしている最中に指を怪我しました。いつもの突き指とは違う感じで痛みも引かなかったため病院に行ったところ、『骨性マレット指』と診断されました。

診断後からその後の治療についてどのようなことをしたのか、治る期間などを記載します。

怪我の経緯

普段通りバスケをしていた時に、レイアップのボールをカットしようと左手を出したところ、中指の先から肘にかけて電気が走るような痛みがありました。

バスケでは突き指になることが多いのでいつものことかと思って気にしていませんでしたが、その後のプレーでは左手を使う度に電気が走るような激痛があります。

第一関節が腫れてきて動かすことはできず、触るとかなり痛いです。

その後家に帰ってご飯を食べようと箸を持つと、激痛で箸が持てません。(左利きなので左手の中指が使えない状態です)

朝起きたら何とかなるかと思いましたが、朝になっても腫れも痛みも引かなかったので病院へ行くことにしました。

病院での検査と診断結果

病院に到着し受付を済ませると検査が始まりました。

検査

やはり指のレントゲンです。左手中指を上からと横からでレントゲンを撮影しました。

診断結果

レントゲンを見ると明らかに指の第一関節の骨が折れており、『骨性マレット指』とのことでした。

骨性マレット指とは・・・

指の第1関節が木槌のように曲がった状態になるので、マレット変形と呼ばれます。マレット変形のなかには、伸ばすスジ(腱)である伸筋腱が伸びたために生じるものと第1関節内の骨折が生じて起こるものがあります。
第1関節が曲がったままで痛みや腫れがあり、自動伸展は不能で自分で伸ばそうと思っても伸びません。
しかし、他動伸展は可能で手伝って伸ばすと伸びます。

引用元:日本整形外科学会

病態としては2種類ありますが、今回は腱がついている骨が欠けた状態となっていました。そのため指をそり返すことができず、手の甲を上に指を伸ばすと中指だけが持ち上がらずに沈んだ状態となります。

治療方法

骨折を言えば添え木をつけて安静!思っていましたが全然違いました。

骨折した個所が大きく欠けていることから手術による整復固定が必要でした。指に鋼線を入れることで欠けた骨を固定し治療する方法です。石黒法という治療方法だそうです。

マレット骨折術後の写真

引用元:東日本整形外科

指の固定

欠けた骨がずれない対処として添え木をし固定する必要があります。

軽い気持ちでいましたが中指第一関節で欠けた骨が少し離れている状態であったことから理学療法士の方に指を強制的に伸ばした状態で固定することになりました。この伸ばす作業が痛かった・・・

力技で伸ばしてそのまま添え木を使って固定です。久しぶりの激痛でした。

手術前検査

基本的な治療として手術を回避することはないということでしたので、覚悟を決め手術前検査と手術の予約をしました。

以下が手術前検査の内容です。

  • 検尿
  • 胸のレントゲン
  • 心電図
  • 採血

手術の予定

手術当日の予定を確認しました。

朝9時に病院へ行き、コロナの検査をしてから手術を行い、その後3時間空けてから抗生物質の点滴をするため1日かかるということでした。

セカンドオピニオンへ

近所の整形外科には手専門の先生がいるということでそこでセカンドオピニオンを受けることにしました。

検査と診断結果

検査

これでは最初の病院と同じで2方向からのレントゲン撮影です。

診断結果

これももちろん『骨性マレット指』です。ただし前の病院では特に言われなかったことがあり、欠けた骨の大きさに注目していました。

治療方法

手術は不可避とのことは変わらないのですが、前の病院で提案された石黒法という鋼線を指に入れる手術の他にマイクロスクリューという小さいねじを指の中に入れて骨を固定するという方法を聞きました。

マイクロスクリューは指の骨を上から下までねじで貫通させ欠けた骨を固定する方法です。今回欠けた骨を大きくねじを入れた方がいいとのことでした。

欠けた骨が小さいとねじで欠けた骨を砕いてしまうこともあるようです。

治療法対比

2つの治療方法を比べると以下の通りです。(病院の先生から聞いた話です)

石黒法

  • 指の中に鋼線を入れて骨を固定
  • 鋼線は4~6週間程度入れっぱなし
  • 鋼線は指からはみ出た状態となる
  • 鋼線が入っている間は水に濡らすことができない
  • 鋼線を抜くときは麻酔なしで引き抜く
  • 鋼線を抜いてからはリハビリが必要

マイクロスクリュー固定法

  • 指の中にマイクロスクリューというねじを入れて骨を固定
  • ねじは抜かなくてもよい(指を触ったときにねじの違和感があれば抜いても良い)
  • 術後1週間で抜糸・添え木をとる
  • 抜糸後は水に濡らしても良い
  • リハビリは不要の為自分で動かすようにする

こうして比べてみるとマイクロスクリュー固定法の方が早く回復することがわかります。石黒法の4~6週間水に濡らせないのは大変そうです。

手術前検査

こちらの病院では手術前検査で行ったのは採血のみでした。

そして手術へ・・・

手術はセカンドオピニオンを受けた病院ですることに決めました。決め手となったのは回復までに時間がかからないということです。

手術は局所麻酔を2か所打って、指を開いてねじをいれるということです。時間は15分程度ということでした。

次回のブログでは手術の内容や局所麻酔の痛みなどについて記載します。